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「今日の治療薬」「治療薬マニュアル」比較してみた

スキルアップ

薬を調べるのに「今日の治療薬」を勧められたけど、別の先輩は「治療薬マニュアル」を持ってたなぁ。

2冊買うのはお金もかかるし、使いこなせるかどうかもわからないし。どちらか1冊買うなら自分にはどっちがいいかなぁ

「今日の治療薬」と「治療薬マニュアル」で悩むことありますよね〜。私は迷った末に両方買ったので、せっかくなので比べてみました。皆さんの購入の参考になればうれしいです。

「今日の治療薬」「治療薬マニュアル」基礎情報比較

今日の治療薬治療薬マニュアル
価格(税込)5,280円5,610円
ページ数1440ページ2912ページ

治療薬マニュアルはページ数が約2倍!それだけ情報量が多いということ。

その分重さもあります・・・。

「今日の治療薬」「治療薬マニュアル」詳細比較

構成

今日の治療薬

  • 薬効群ごとに章立て
  • 各章の冒頭に解説ページ、薬理作用(図解)
  • 次に各薬剤の詳細ページ
  • 各薬剤詳細ページの最初に同効薬一覧
  • 巻末付録(新生児への抗菌薬投与量、臨床検査値一覧、配合剤早見表、投薬期間など)

治療薬マニュアル

  • 薬理作用(図解)が最初の方にある
  • 薬効群ごとに章立て
  • 各章の最初に同効薬一覧
  • 次に各薬剤の詳細ページ
  • 付録(疾患別禁忌薬、製剤の味、臨床検査値一覧、投薬期間など)

同種薬同効薬の記載

降圧薬の同種同効薬をまとめたページです

「今日の治療薬」では左の欄に分類、右の欄に特徴と一般名を横並びに記載しいます。

「治療薬マニュアル」では大きく3列に分けて左から一般名、商品名、特徴を記載しています。

同種同効薬のまとめページは、「治療薬マニュアル」が圧倒的に見やすい!

薬剤ごとの情報

睡眠薬のマイスリーのページ。赤枠で囲んだ部分です。

「今日の治療薬」
添付文書の情報を抽出して記載しているイメージ。メリットは見やすさ!デメリットは情報が少ないこと。結局添付文書も確認することもあります。

「治療薬マニュアル」
1ページまるまる使ってますね。良くも悪くも添付文書に忠実で、情報が網羅されているのが特徴。添付文書の記載に準じているため、用法に関係する事項が「適用上の注意」欄に記載されていたりして、見落とすことも・・・

以前は「今日の治療薬」を使っていたのですが、結局添付文書を確認することが多く、ここ数年は「治療薬マニュアル」を使ってました

解説ページ

薬理作用はどちらも図解で表示されていましたので、大きな差だと思う解説ページを。

以下は、「今日の治療薬」の「40 抗精神病薬、抗うつ薬、その他」の章のごく一部です。主な抗精神病薬の副作用を比較した表が掲載されていました。

「治療薬マニュアル」の解説ページは基本的に文字のみです。

「今日の治療薬」
薬効群ごとの章の最初に薬理作用、解説ページがある
解説ページが充実しており、薬剤ごとの特徴を比較した図や表が豊富
例)抗精神病薬、抗うつ薬の章では15ページ

「治療薬マニュアル」
薬理作用は、本の最初の方に載っている
薬効群ごとの章の最初に解説があるが、文字のみ
例)抗精神病薬の章で3ページ、抗うつ薬の章で3ページ(合計6ページ

「今日の治療薬」の最大メリットが充実の解説ページ!これが欲しくて私は「治療薬マニュアル」との2冊持ちになりました。

「今日の治療薬」「治療薬マニュアル」メリット・デメリット

以上を踏まえて、それぞれの特徴、メリット・デメリットをまとめてみました。

今日の治療薬治療薬マニュアル
特徴・箇条書きでエッセンスを記載
・備考欄に薬剤の特徴を記載
解説ページが充実
・添付文書に忠実
・添付文書の内容を網羅
メリット・薬剤の基本的な情報を見つけやすい
各薬剤の比較情報が豊富(添付文書にはない情報)
情報量が多い
・添付文書の内容が漏れなく記載されている
同種同効薬一覧が見やすい
デメリット・治療薬マニュアルと比べると情報量が少ない
用法に『適宜増減』の記載がない
・用法に関する情報でも違うところに記載されている場合がある
重い
・紙が薄くめくりにくい

まとめ 結局どっちがおすすめなのか?

まだどちらも使ったことがない方なら「今日の治療薬」をおすすめします!

理由は充実の解説ページと見やすさ。足りない情報は添付文書を確認すればよいからです。

「今日の治療薬」を使ってみて「結局は添付文書を確認することになるんだよな〜」という感想を抱く方には「治療薬マニュアル」

こちらのメリットはなんといっても圧倒的な情報量!

改めて添付文書を見る必要がなくなります

どちらも甲乙つけがたいので、どっちを選んでも正解です。

毎年更新されるので、合わないと思ったら次の年は別の本にされるとよいかと思います。

千里の道も一歩から。一緒に学んでいきましょう。

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