「転職を考えてるんだけど、初めてだしどうやって探せばいいのかな」「転職エージェントってどうなの?」転職が当たり前になってきた昨今、こんな悩みを抱えてはいませんか。
製薬会社から調剤薬局に転職した私。初めての転職で転職エージェントを利用して無事に薬剤師への転職に成功しました。その後も家庭の事情で県をまたぐ引越しを2回しましたが、その際にも転職エージェントを利用。つまり合計3回転職エージェントを利用したことになります。
1回目、2回目は転職エージェントの紹介で、3回目はハローワークの紹介で就職しました。その経験をもとに、転職エージェントを利用するメリット、デメリット、及び注意点をお伝えします。
この記事はこんな方におすすめ👇
- これから転職を考えている方
- 転職エージェントの利用を検討している方
- 転職エージェントに登録したけど、信用できるか心配な方
結論!
転職エージェントは利用すべし!
ただし、希望条件をしっかり整理しておきましょう!
転職エージェントを利用するメリット
ハローワークにでていない求人を紹介してもらえる
これは転職エージェントを利用する一番のメリットです。「欠員があるわけじゃないけど、いい人材がいたら採用したいな」と考えている企業の場合、ハローワークには出していなかったりします。そんな企業の求人を紹介してくれるのは、転職エージェントだからこそと言えるのではないでしょうか。
転職エージェントは2社くらい登録しておくことをおすすめします。A社が持っていない求人をB社が持っている、ということもありますので。
自分で探す手間が省ける
転職活動をされる方の中には、仕事をしながらという方も多いのではないでしょうか。わずかな時間を使って求人を検索するのは大変です。転職エージェントを使えばそれが一気に解決します。
自分から企業に連絡する手間が省ける
いざ、候補の企業が見つかった場合、見学や面接などと進んでいくわけですが、転職エージェントがそれらのスケジューリングを代行してくれます。複数社の面接を受ける場合は特に助かります。
中には、面接の前に見学のみさせてくれる企業もあり、転職エージェントの担当者さんが見学に同行してくださったこともあります。
転職エージェントの登録は2〜3社程度にとどめることをおすすめします。複数の転職エージェントに登録している場合、それぞれとやり取りしなければならないので、日程調整などが煩雑になります。
労働条件、賃金を事前に書面で提示してもらえる
面接して採用していただけることになった場合、転職エージェントから連絡がきます。そしてたいていの場合『労働条件通知書』が提示されます。
『労働条件通知書』とは
・給与
・就業場所
・勤務時間
・業務内容
・昇給
・退職など
労働条件が記載された書類です。
面接時に話していた内容と違いがないか、ここでしっかり確認できますし、複数社あれば、それぞれを比較することもできます。
2回目の転職の際は、2社から採用のご連絡をいただいたので、2つの労働条件通知書をじっくり比較して決めることができました。
お断りするときの心理的負担が少ない。
「せっかく採用の連絡をいただいたけど、やっぱりお断りしたい。でも言いづらいな。」そんなときも心配無用。エージェントから企業にご連絡いただけます。これは小心者の私にはとてもありがたかったです。2回目の転職では2社から1社選んだわけですが、選ばなかったほうにはどうやってお断りしたのか、正直私にはわかりません。
転職エージェントを利用するデメリット
すぐに面接に持っていこうとする
転職エージェントは人材を紹介することで企業から報酬を得ているのですが、面接させるだけでも報酬が得られるようです。そのため、とにかく面接に持っていこうとするところもあり、注意が必要です。
転職エージェントに登録するとき、たいていの場合『転職希望時期』をたずねられます。私の場合、しばらくは失業保険をもらうつもりで、転職希望時期を『半年後』として登録しました。
しかしながら、こちらが「半年くらい先で考えているので今はまだ紹介してくれなくて大丈夫です」とお伝えしても、「半年後に求人があるかどうかわかりませんので」と言って、とにかく面接させようとしてきました。
特に3回目の転職のときはコロナ禍で、調剤薬局の求人が減っていたという事情もあり、こちらも不安を煽られて流されるまま意に沿わない面接に足を運んだ経験があります。
紹介企業について実はあまり知らない
転職エージェントも色々で、ただ右から左に求人を案内するようなところもあります。こちらとしては、企業のホームページをみてもわからない、その企業の特徴や将来性、離職率、実際に就職した方からの評判などを知りたいのに、そんな質問に全然答えられないということはよくあります。
3回目の転職のときはひどかったです。ホームページでわかる程度のことさえ答えられないのに、面接をゴリ押ししてこられました。
挙句の果てに「面接の時にご自身で質問していただけたら」と。「あなたの会社の離職率は?」なんて聞けるわけがない!そんなこともあって3回目の転職では転職エージェントに嫌気がさし、ハローワークで紹介してもらった企業に就職いたしました。
転職エージェントを利用する際の注意点
転職エージェントの言いなりにならないように注意
転職エージェントを利用するデメリットでも述べましたが、彼らの仕事は、人材を紹介することで報酬を得て成り立っています。そのため、どうしてもすぐに面接、雇用契約に持っていこうとします。
初めての転職の方、根が真面目な方は要注意。「せっかく紹介してくれたんだから」と意に沿わない企業への面接を受けてしまったりする恐れがあります。
あなたの貴重な時間を彼らの報酬ゲットのために使う必要はありません。
紹介された企業をイマイチだと思ったら「NO」と言える強い気持ちを持ちましょう。
自分の希望条件を決めておくことが大事
転職活動をする上で、絶対にしておいた方がいいことがあります。それは、自分の希望する条件をできる限り具体的にリストアップしておくことです。
現在就労中で、『今よりも良いところないかな』と考えている方は、現在の就労状況と比較する形で書き出していくといいですよ。
どうしてですか?
全てにおいて良い条件の転職先があるとは限りません。こっちの条件は良くなるけど、こっちの条件は悪くなる、ということもあり得るからです。
なるほど〜。自分にとって大事な条件が悪くなっては、転職のメリットがないですもんね。
私の場合、1回目の転職のときは以下の条件を設定していました
- 残業がない(必須)
- 土日が休み(必須)
- 教育制度がしっかりしている大手調剤薬局(大手じゃなくても可)
- 通勤時間が30分〜1時間以内
- 年収が◯◯円以上
当時の私は残業続きで私生活に支障をきたしていたので、『残業なし』『土日休み』が必須条件でした。一方、通勤時間については、保育園のお迎えに間に合えばよかったので、ある程度幅をもった条件を設定していました。
その結果、上記条件をすべて満たす会社に就職することができました。さらに幸運なことに、職場の雰囲気がとても良いところだったので、初めての調剤薬局業務を楽しくスタートすることができました。
転職の理由は人それぞれ。また、希望条件もその時々で変化すると思います。今のご自身にとって大切にしたいもの、譲れないところをリストアップして、転職の希望条件をかためていってください。
まとめ
転職エージェントを利用するメリット、デメリット、及び注意点をお伝えしました。自力では見つけられない企業を紹介してくれたり、面倒なやりとりを代行してくれたり、メリットはたくさんあります。一方で、転職エージェントによっては、報酬目的で、よく知りもしない企業を紹介してとにかく面接させようとするところもあります。転職エージェントをうまく活用するためには、自分の希望条件を明確にしておくことが大切です。しっかり自分の希望を伝えて、それに沿った支援をしてくれる転職エージェントを利用しましょう。
みなさんがよい転職活動ができますように。